「。」と「!」との間
空と君とのあいだには、今日も冷たい雨が降るみたいだけれど、「。」と「!」との間にはなにがあるだろうか。
どういうことかというと、まずはこの違いを考えてもらいたい。
ありがとうございます。
ありがとうございます!
これらをみてどう感じるかは人それぞれだが、誰しも受ける印象の差はあるだろう。
僕の場合、上は凛として何事にも動じなさそうな淑女、下は若さ漲る快活な青年をイメージしてしまう。
どうでしょう?なんとなく想像つくだろうか?
「それはわかるがそれがどうした。おまえはそれでなんか困っているのか」といわれれば、困っている。
文章で感謝を伝えたいときだ。これには条件があって、相手がまだそんなに親しくない人だったり、目上の人のとき、わりと”ちゃんと”しないといけないときである。
人からのメッセージでは気にならないのに、自分が送るとなると、どうも考えすぎてしまう。
「ありがとうございます。」は変に冷静で、あなたにそうしてもらえることは想定の範囲内よ、みたいな傲慢さが出て、感謝を伝えきれない気がする。
一方、「ありがとうございます!」は、元気過ぎる。僕はそんなにテンションが高くない。
普段の会話で「!」がつくような発言はほとんどしないし、どちらかというとボソボソしゃべって聞き返される方だ。
そんな僕が「!」なんて身の丈に合わないアイテムを使うのは、自分を偽っているみたいで居心地が悪い。
さて、どうしたものか。
相手との距離感次第では絵文字や顔文字などをつかって誤魔化せるが、それらを封じられているときには、僕はやはり「。」か「!」のどっちかを使っている。
今のところ中間の記号は見つかっていないのだ。
解決策があるという人がいればぜひ教えてほしい。
そう、何か結論があるような雰囲気を醸し出して、何もないままこの文章は終わるのだ。
「。」と「!」の間に挟まれ、今日も僕は思いあぐねているのだった。
皆さま、こんな文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございまっする。