明日やろうはくまやろう

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くまやろうが雑記します。とりあえず3/31までに50記事を目標に。

スライドショーはなぜ感動するのか

スライドショーって、ずるい。

 

なにがずるいって、あんなもの感動するに決まっているではないか。

 

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最初に写真と音楽を組み合わせた人は天才だと思う。

 

一番最近だと、MOROHAさんのエリザベスという曲のミュージックビデオで泣いた。

 

もちろん曲や歌詞自体の良さもあるけれど、やはりスライドショーの効果は絶大だ。

 

 

 

単純に、僕が涙もろいというのもある。

最近は本当に涙もろい。

 

年をとると涙もろくなるというが、ちょっと早い気がする。

 

音楽を聴いて泣いて、「泣けるcm」を観て泣いて、彼女が泣くとつられて泣いて。

 

 


こんなこともあった。
 

数年前の成人式のとき、スライドショーがあった。

何千人の中から選ばれた代表の子の、生まれたときから二十歳までの写真が、音楽とともに流れる。

 

とはいえ全然知らない人だ。

大会場なので周りにはたくさんの人がいるし、隣には友達がいる。

さすがに感動しないだろう、ましてや涙を流すなんて、と高を括っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、号泣なんですけど。

 

 

その子のスライドショーに自分を重ねて、20年間の自分の成長や変化に想いを馳せたり、両親や周りの人への感謝の気持ちが溢れたりした…

 

わけではなく、

 

そのスライドショー自体に感動してしまったのだ。

 

一緒にいた友達はぽかんとしていたなあ。

そりゃそうだ。なかなかあの状況で泣くやつはいないだろう(笑)

 

 

 

スライドショーはなぜこんなに感動するのか。

 

僕はこう考える。

 

写真は日常の一瞬を切り取ってくれる。

 

でも一瞬であるがゆえに不十分だ。 

 

だから僕らは空白を埋めようとする。

想像してしまうのだ。写真には写っていない、でも確実にあったはずの、ストーリーや空気や感情の揺れを。

 

スライドショーは素早く写真が切り替わるから、それらが音楽とともに一気に押し寄せてくる。

 

受け止めていた心の器はやがていっぱいになり、涙となって溢れるのだろう。

 

 

スライドショーって、ずるい。

 

 

ずるくて、きれいで、だいすきだ。