とでんでんででん
とでんでんででん とでんでんででん
とでんでんででん
都電荒川線というものに、はじめて乗った。
なんだかバスみたいな電車だなぁと思っていたら、バスみたいな電車だった。
内装はほとんどバスと同じだし、料金は先払いで、降りるときには降車ボタンを押す。
それから、アナウンス広告が流れるところも、バスっぽい。
外から見れば線路を走る電車だ。
でも中から外を見ると、車と一緒のところを走っているので、バスに乗っているような気分なのだ。
路面電車に慣れ親しんだ人からすれば当たり前のことをつらつらと書いているが、なにしろ僕は初心者なもので、ご勘弁願いたい。
慣れない電車では、当然のことながら知らない駅ばかりでてくるので、なんだかそわそわしてくる。
乗り過ごさないように、こまめにスマホの乗換案内と案内板をちらちらしてしまう。
電車を使うのって、電車好きを除けば大抵の人が通勤通学のときだろう。
あとはお出かけのときとか。
その範囲は意外と限られている。
だから慣れ親しんだ路線がある一方で、そうじゃない路線がたくさんある。
しかも最寄駅と目的の駅の間から外れている駅のこととなると、もうわからない。
わからなくて、いいこともある。
こんな名前の駅があるのかとか、名前は聞いたことあったけど、こんなところにあったのかという発見をすることができる。
ふと思った。
飲み会でたまに山手線ゲームをやるが、あれは地方から上京したばかりの人にとっては酷なのだなあ。
かくいう僕も埼玉県出身で、それほど山手線の駅名を覚えていない。
まあ、お酒の席では頭の悪い人が多発するから、あまり関係ないかもしれない。
それに、だんだんお題が「嵐のメンバーの名前」とか「信号機の色」とか、ゲーム性がなくなってくる。
あっ、山手線ゲームで、存在する全ての駅名でやったら面白いかもしれない。
これなら地方出身者にもフェアだ。
たまに適当に駅名を答えたりしてもよい。そしてダウトの要素を追加すると、もっと盛り上がるのではないだろうか。
これは我ながらいいゲームを思いついた予感がする。
機会がある方はぜひやってみてほしい。
え、鉄道オタクが強すぎるって?
そのときは彼らには申し訳ないが、駅名が存在するかどうか、審判をしてもらおう。
このゲームがいくら楽しくても、飲み過ぎは良くない。
きつくなったら、こう言ってトイレに行こう。
I’ll be back.