んだんだ、それがよかんべぇ
本日2月18日は方言の日らしい。
僕は生まれも育ちも埼玉なので、方言はない。
だからてっきり埼玉県には方言が存在しないかと思っていたのだが、どうやら埼玉弁というものがあるらしい。
しかしいろいろサイトを巡ってみたが、ほとんどはじめましてだった。
たとえばウィキペディアにはこう書かれている。
〜だべぇ、~だんべえ、~べ
関東地方独特のメジャーな言い回し。これは現在もほぼ全域で使われている。
いや、使ってるかい。
といった感じなので、ほぼ絶滅したといってもいいだろう。
そして特におもしろい言葉とか、かわいい言い回しとかはなかった。(さすがダサいたまといったところか)
ちなみに僕の彼女は三重県出身だ。
大学で東京にでてきたのだが、いまも全く方言を直さないままだ。
でも、その方が僕は好きだ。
地方から上京すると、標準語に変えてしまう人が多くいる。
仕事上では支障をきたすこともあるだろうが、普段の会話の中で急に方言やなまりが現れると、なんかいい。
ただし彼女の場合は、東京の言葉と地元の方言とが混ざってしまっているので、東京でも変だと言われ、三重に帰っても変だと言われるらしい。
方言はうつる。
関西弁の人と話していると、ついこっちまで関西弁になってしまった、という経験はないだろうか。
関西人でもなんでもない人でもふつうに、
「わからん」「なんでや」「せやな」
くらいは使う。
これはテレビで関西の芸人がたくさん出ているからではないかと推察する。
僕の彼女の話をすると、たとえば「〜ない」をよく使う。
これは「〜しておいで」という意味である。
以下太字のところがアクセントだ。
【使用例】
「食べない」
「行っておいない」
そして一番よく使うのが、はさがっとる(はさまってる)だ。
【使用例】
「歯にはさがっとる」
「めっちゃ歯にはさがっとる」
「めっちゃはさがっとるやん!」
彼女が歯の矯正中のため、なにか食べるたびに歯に食べ物がはさまってしょっちゅう言っている。
だからこれがいま一番よく聞く方言なのだ。
矯正をつけると器具が唇や口の内側に当たって痛いらしい。
それで大好きな食事が楽しめなかった彼女だが、ネットで調べたところいい解決策が見つかった。
それが、入れ歯安定剤クッションコレクトである。
これを塗ることで痛みが軽減し、おいしく物を食べることができるようになった。
「これいいよ!」とうれしそうな彼女に、僕も思わず埼玉弁が出てしまった。
んだんだ、それがよかんべぇ。